エンジニアのためのブログ講座で講師をさせていただきました!
はじめに
おばんです、肉アバンギャルドはアバンギャルドな店でした、現場の田中からは以上です。
今回は先日サポーターズ様で開催されたエンジニアのためのブログ講座というイベントで講師をさせていただきましたので、その報告と振り返りなどをしていこうと思います。
また、スライドがだいぶ簡素だったぶん、このブログで補足していきます。合わせてお読みください。
発表の目的
これまで私は長い期間、決して少なくはない時間をブログ書きに注いできました。昨年100本以上ブログを書いてみてわかったテクニックであったり、それ以上に重要な心持ちの部分であったりを人に話してみたいという想いがまず第一目的としてありました。ちょっとしたテクニックでもいいし、書き続けるために必要な心を軽くする考え方であったりを参加した方に持って帰っていただければ良いなと思って、講師をさせていただきました。
(それと同時にそんな話が誰かのために役立つのかどうかということを測ってみるという試験的な思いも、私個人の目的としてありました。)
ブログを書くメリット
これは複数ありますが、ここでは私が特に良いと思っている以下のことを紹介します。
- 「わかった気」になっていることを減らす
- 自分が何者なのかを示すことができる
- 読者と執筆者間でモチベーションの交換ができる
ブログを書くことで「わかった気」になっていることを減らすことができる
たとえば「Rxの使い方はわかるけど、その文化や文脈を伝えるために言葉にすることができない」「Delegateパターンの使い方は知っているけれど、それをしっくりくる例えで人に伝えることができない」などです。ブログに文字を使って説明するという手順を踏むことで、説明できずに曖昧になっている部分を明確化でき、より確かな血肉にするために知識を掘り下げることができるようになります。
ブログを書くことで自分が何者なのかを示すことができる
自分のことをよく知っていない人に対して、自分が何者なのかを示すのにブログは役に立ちます。これまでに書いてきたブログを紹介することで、自分が
- どんなことの興味があるのか
- どんな技術をやってきたのか(その技術に対してどれだけの知識があるか)
- どんな考えを持っているのか
- どんな実績があるのか
などをすぐに相手に伝えることができます。これは友人・知人や仕事仲間でも良いですし、これから就職・転職をする際にもとても便利です。
読者と執筆者間でモチベーションの交換ができる
自分が東京に出て技術をやり続けたいと考えた理由の多くがこれでした。「ネットでよくみるこのアイコンの人すごいなあ、憧れるなあ!」とか、「いつもブログ読ませてもらってます、お世話になってます!」という気持ち。そういう人と話をしてみたいとか、働いてみたいとかそういう気持ちがありました。それと同時に、今度は自分がブログを書く側になると同じことを人に言っていただけるようになりました。これがとても嬉しくて、ブログを書いていてよかったという気持ちになります。なのでぜひブログにお世話になった方と会う機会があればそれを積極的に伝えて欲しいです!
こんな循環が回り始めると、良いですよね。
ブログを書く上での心持ち
このトピックに関する詳しいことは以下の記事にまとめました。
講座の中でも紹介した、この上のブログのトピックで特に大切だと思うことは 「あなたが書いた記事は「必ず」誰かの役にたつ」 ということと、 「マサカリは怖くはないし役に立つ」 ということです。ぜひその部分だけでも読んでほしいです。
そして今回の講座で喋らせてもらったことの中には「書きたことを書きたい時に書く」というも話もありました。トピックはなんでも構いません、技術でもいいし、最近読んだ小説でもいいし、ゲーム・漫画・アニメ、なんでもいい。私はついつい心から溢れそうな気持ちがあれば、それをブログに書くようにしています。これもブログ書きを続けるためのコツの一つですね。
早く、そして良く書いていくためのテクニック
早く書くためには自分用にブログのテンプレート構成を考えておくこと。
そして良く書くためには書くブログプラットフォームの装飾の特性と意味を考えて、なんどもそれらを再考してみること。
それぞれのブログに詳しく書いてありますのでご覧ください。
質疑応答など
今回の講座はできるだけ参加者の方々が困っていること、考えていることにクリティカルに応えるために半座談会形式として進めて質疑応答の時間を多めに設けました。その中で出たトピックについても紹介します。
ブログを書き始めたきっかけって?
私がブログを書き始めたきっかけは、プログラミングを学び始めた時に知人にすすめられたことがきっかけでした。日々あったことを書いたり、技術でやってみたこと・うまくいかなかったことをまとめてみたり。習慣化したのは2年くらい前からで結構最近です。
実名公開とマサカリの話
「実名を公開してTwitterをやったりブログを書くのはいろんな意味で怖くはないですか?」という質問をいただきました。これはブログを書くためのマインドセットのブログにも書きましたが、怖がらず指摘をそのまま受け止めたらいいから怖くないかなと。間違っていたとしてもそれは仕方のないこととして、反省してよくすれば良いです。
そしてなぜ実名公開するようになったかという理由としては、「自分の認知度を高めるためのブランディングのために」とかも考えていましたが、それよりもいろんなものの境界が曖昧になってきた感覚があったからです。「Twitterの自分はこういう自分」「技術に触れている自分はこういう自分」「Facebookの自分はこういう自分」とか線引きするのが面倒というのもありました。どれも自分なので、周りの人にはそういう状態の自分をみてもらえれば誤解もなくて良いかなと思っています。去る者追わず。仮面を被っていることのメリットをあまり感じていません。
ブログプラットフォームの使い分けは?
クラスメソッドへの入社前は
- Qiita: 最新技術系
- 個人ブログ(Blogger): 変わらない基礎的な技術について、日々の生活について
という使い分けをしていました。
最近は
- Developers.IO: 技術系
- 個人ブログ(はてなブログ): 日々の生活について
という使い分けになっています。
オススメのブログプラットフォームは?
はてなブログとQiitaがオススメです。
はてなブログは編集ツールがめちゃくちゃ便利でした。markdownはもちろん対応していますし、Amazonの商品検索からのカードリンク貼り付けが簡単すぎて最近感動しました。
Qiitaは「いいね」や「ストック」がされるたびに通知が来るし、 Contribution がレベルみたいで楽しいのでモチベーションが継続します!
バズは狙っているの?
狙っていた時期が私にもありました。
最近はそんなに意識していません。多くの人に読んでもらうために工夫することはあるけれど、バズったバズらないの数字を追うと心が疲れます。特にこの会社にいるとブログ書きで自分よりすごい人が多すぎて、執筆本数も、PV数もSNSシェア数もなかなか勝てないので。
ブログが広まるかどうかはかなり水物なところがあります。「有名な人がたまたまシェアしてくれた」とかそういった理由でハネたりハネなかったりするので、バズを意識するのはオススメしないかなあというお気持ちです。
感想
「参考になりました」、「ダンボールのアイコン知ってました!」とか嬉しい声をいただけてとても嬉しいです!
自分がこれまでひたすらに続けてきたブログ書きに関することを熱く伝える機会をいただけてよかったです。これからの皆様のブログ書き、エンジニアライフ、はたまた人生に何かしらのメッセージが届けば幸いです。
ブログ書きでより良い人生を。